許婚でたまるか!
正直、このやり場のない状況に困り果てていた……。



すると、硬直していた冴木がついに動き出した!




「그것은 몹시 실례했습니다. 사모님.(それは大変失礼致しました。マダム。)」




はっ!!?





「「「「え!??」」」」




シーーーーン。




さ、冴木のお口から、日本語じゃない言語がでてきたぞ?!!



そして、



「さる子チャン、チョット、イイですか…?」



はぁ!?



な、なんでカタコト?!!


冴木はあたしにそう言うと、あたしの腕をゆっくりとほどいた!


「さ、冴木………、お前とうとう脳みそイカれちまったのか………??」



ポカーンと冴木を見つめていると……。


「っるせぇ。ちと黙っとけ。」


と、小声で訴えてきたっ!



あ!正気だ。



すると冴木は、オバちゃん達へと歩み寄ると、
お得意の猫かぶりを始めた!!
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