許婚でたまるか！

う、嘘だろっ！！？



渡辺………って、


あの“渡辺主将”のことか！！？？



し、信じられない……。


よりにもよって、主将だなんて……！



あたしは茫然自失で、食べる手も完全に止まってしまった……！



だ、だって、


一番優子のタイプから遠いじゃん！？



失礼な話だけどさ……。



すると隣に座ってた女子があたしに質問してくる！


「あれ？でも確かさ、みかっち。その渡辺先輩のこと好きじゃなかったっけ？」




……………へ？？




なんだって？！




「「「ウソッ！！」」」



一緒に食べてた女子全員があたしを見てそう叫んだ！



「え？！ちょっと、待ってよ！いつあたしがそんな話したんだ？！！」


と、少々パニックになってあたしは隣の女子に慌ててツッコミを入れる。


「だってさ、みかっちいつも教室中に響くくらい渡辺先輩の話してるジャン？」


「あぁ！！なるほど！みかっち“憧れの主将”って毎日休み時間言ってたもんね！」



え”……。



そう…だっけ……？！



全く自覚無かったな、あたし…。



この時、あたしは“恥”というものを知った。