許婚でたまるか!
「お母さん!コイツのエロさは飛び級なんだって!!騙されんなよ!」


と、あたしは母親にそう言うものの…。



「何言ってるのよ。ヒロ君が美香にテを出せるわけがないじゃない!あんたの方が空手やら柔道やらで普段から鍛えてるんだから!」


「…だ、だから!コイツはそれを逆手にとって、あたしにやらしい行為を……!」


「そんなこと言ってる美香の方が、よっ〜ぽどやらしく見えるわよ?ね~、ヒロ君!」




なっ!!!



あ、あたしの方がヤツより“変態”だとでも言いたいのか?!!



このスケベ男よりも?!



すると冴木はあたしの横で神妙そうに頷いた。


「そうですね、幸子さんの言うとおりです。……美香、そういう発言はなるべく控えた方が僕はいいと思うよ?」




はあっ!?



なんであたしが悪いみたいになってんだよ!!
< 194 / 264 >

この作品をシェア

pagetop