許婚でたまるか!
「……え。……ゆ、優子!?」



そう。


もうひとつの人影は、あたしの親友の相澤優子だった!!




な、なんで?!!



なんで優子がこの会場に!?



それに、渡辺主将と二人きりで会ってるし!!



ど、どういうことだ?!!


あたしは事態がのみ込めず、ただ呆然とその場で立ち尽くして見ていた……。



すると。






!!!!!






キ、




キスしてるっ!!?




優子の両手が主将の首に伸びて、二人は身体を密着させてキスをしたっっ!!!



「ウソ………だろ…………。」



長いようで短い二人のキスを目の当たりにして、

ただただあたしは驚愕の嵐だった!



そしてようやく離された唇はまた角度を変えて降り注ぐ。




し、




信じられねぇ………。



夢でも見ているのでは?!と思うような光景だった……。





と、その時!




〜♪




ゲッ!!!



携帯の着信音がッ!!
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