許婚でたまるか!
「ど、どうせお前も……ヒック、……あ、あたしのこと、嫌いなんだろ!!!?うっ。グス。」


「え……?!なんだよ、それ?言ってる意味が、」


「どうせあたしはっ!!!……お、お節介で………グス、善人ぶってて、ヒック、最低な女だよっ!!!うぅ〜!」


「ちょっと待て。話がぶっ飛んでてわからないって!なんで急に、“嫌い” って話になる、」


「冴木の馬鹿あぁぁ!!!あ、あたしのこと……、ズビッ、嫌いなら嫌いって………っそう言えばいいじゃんかあぁ~~〜!!!!!」


「なっ!?お、おい、サル子!ちょっと落ち着けって!意味わかんねぇってば!」


「ばがや”ろ”〜〜〜!!うぅっ!スケベ〜!ズビッ。わけわかんない男ぉ〜〜〜!グスッ。」




悔しい!



悔しすぎる!!



そしてこんな自分が情けない!!!



冴木は何も関係ない。


今日のこととは何も関係ないのに、


こんな風に奴に当たって、泣いてる自分がひどく情けなく思えた。
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