許婚でたまるか！

すると早川さんがくれた言葉が蘇ってきた！！




『美香ちゃんは普段通りで全然いいと思うの。その親友の子にも普通に接すればいいと思う。ただそれだけでいいんじゃないかな？』





…………………………。






………そうだよね。





「…………じゃあ、優子！あたしトイレ行くから！！またな！」



「……っ。」


優子を追い抜き、あたしはトイレまでダッシュで駆けて行く！





そうだ。



普段通りは、本当に普段通りにすることだ！



無理して優子に話しかけることでもないし、自分の存在を優子に押しつけるもんじゃない！！



きっとそういう事だッ！！



そう答えを出した瞬間、


あたしの心にはキラキラと輝く宝石が生まれたような、そんな思いを持てたんだ！













一方、

美香が優子から去った場所にてーーー




優子を見つめる何人かのクラスの女子の目があった。