許婚でたまるか!
母親は姉と同様、あたしを“女らしく”育てたかったみたい…。


だから幼い頃からやりたくもないお茶やお花、ピアノ、フルート等々。


習いごとは尽きなかった。


でも、あたしは姉と比べてデキが悪かった…。



それがいつも悲しくて、悔しくて……。



辛かったんだ。


そんな時、祖父とテレビでプロレスの試合を観たときだ!


女性なのにこんなに強い人がいるなんて!!


と、あの頃衝撃を受けた時の事は今でも忘れられない。


そんなあたしを見て祖父は、空手の道場に連れて行ってくれたんだ!



優しい祖父だった……。




「……っ。やべ。涙が……。今日はここまでにするか!」


汗もかいたし、お風呂にでも入ろ!


あたしは道着のまま、風呂場まで直行した。





ガチャ


「ふぅ~、運動した後はやっぱ暑い……な…………………っ!!!」


すると、


脱衣所のドアを開けると、とんでもないモノが目に飛び込んできたッ!!!
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