許婚でたまるか!
「お。橘?」



ん?


誰だ?



後ろから声がして振り向くとその視線の先には……!




!!!




「わ、渡辺主将!!!」


「よっ!なんかいつもの覇気が無いぞ?疲れたのか??」


「い、いいえ!ぜ、ぜぜぜ全然ッ!!元気です!!」



うそ!!



あの憧れの渡辺主将が声をかけてくれるなんて!!!



あたしは直ぐに主将の側へ駆け寄った!


「あ、本当だ!元気そうだな?」


二カッと爽やかな笑顔を主将があたしに向けてくれる!!


笑ったときの前歯が光って、眩しいよーー!!!



「そういえば橘、最後のチーム対抗リレー出場するんだろ?俺も出るからよろしくな!って、敵チームだけどさ!」


「え!?な、な、なななんで知ってるんですか?!!あ、あたしが出るのをっ!!」


「あれ?出場者名簿に橘の名前が載ってて、それを見たんだが、橘見てないのか?」



ハッ!!



み、見るの忘れてたっ!!



「そ、そそそうだったんですね……!よ、よろしくお願いします!!」


とあたしは主将にペコリとお辞儀をした!
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