眠り姫

日に日に同じ夢を見る雪乃は思う。

この世界にいても私は一人だ。

いっそのこと夢の中に
閉じこもってしまいたい。

誰も悲しまないし
私も楽だ。

神様、病気はもういいから
友達も全部諦めるから

私をここに閉じ込めて。

と。

そう少女は強く願った。
< 9 / 26 >

この作品をシェア

pagetop