12月8日のラヴソング―拝啓ジョン・レノン様―


ジョン・レノンという男。

こんがらがった男だと思う。

英雄だけど、ヘタレで。


世界がジョンに理想像を押しつけるから。

ジョンはますますこんがらがっていって。

音楽への分析とか、私生活への批判とか。

まるっと流して笑ってられる人じゃなかったんだよ。

ジョンの歌を聴いてたら、そんな気がする。


追い詰められてパニクって、でもそれはそれで楽しそうで。

ジョンとヨーコのエピソード、あたしは好きだ。

“オノ・ヨーコと出会ったから、ジョンが血迷った”

って言いたがるビートルマニアも多いけど。


血迷ってたっていいじゃん。

そのぐちゃぐちゃっぷりがステキじゃん。


< 41 / 99 >

この作品をシェア

pagetop