12月8日のラヴソング―拝啓ジョン・レノン様―


石野さんと北野さんは、雑談しながら楽器の調整をした。


セットリストの1曲目は「エニィ・タイム・アト・オール」。

“これぞジョン・レノン・ロック”って感じの明るい強面系。

アイドル時代のビートルズの魅力が凝縮してるナンバー。

ジョン・レノンが若くて、爆発的にエネルギッシュだ。

このころのジョンは、音楽的才能の、まさに絶頂期だった。


「じゃ、ま、早速だけど合わせよっか」

「合わせる前に、音源、聴き直しません?」

「OK。マスター、CDいじるよ」


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