12月8日のラヴソング―拝啓ジョン・レノン様―


「エニィ・タイム・アト・オール(Any Time At All)」

アルバム『ア・ハード・デイズ・ナイト』の収録曲。


キャッチーなキラーチューンが、あたしの耳に流れ込んでくる。

強がってカッコつけた等身大のジョン・レノンが見える。

きっと、マイクに唾を飛ばしながら歌ってんだろうな。

半世紀前の音源から、そんな様子が伝わってくる。


ジョン・レノンって、ズルい声の持ち主だ。

全然、美声じゃない。

ザラザラしてて、だけど張りのある声。

耳障りなくらい、男臭くて泥っぽい声。


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