12月8日のラヴソング―拝啓ジョン・レノン様―


「なんかね、エステティシャンになりたいって。

専門学校に行きたいと言っててね。

手に職を着けるのは悪くないと思うけどね。

専門ってのは学費がバカにならないんだよね」

「ああ、確かに」

「美容系ってさ、この時代、むしろ多すぎるくらいなんでしょ?

専門職の資格を持ってて働き口がないなんて、困るんだよね。

つぶしが利かないよね」

「はぁ……」

「ようこちゃんは、どう?

やっぱりプロのミュージシャンを目指してるの?」

「まあ……そうっすね」

「そうかあ。

うまいもんねえ、ようこちゃんは」


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