12月8日のラヴソング―拝啓ジョン・レノン様―


ジョン・レノン。


その名を知った瞬間の自分を、あたしはうまく表現できない。

あたしは感じた。

その名が力を持ってるってことを。

ジョン・レノンって響きだけでも、途方もない“流れ”を持ってる。

圧倒的に強引で、だけど安らかな“流れ”を。


幼かったあたしは、あっさり“流れ”に呑まれた。

その流れは、世間ではたぶん、運命とかいう名前で呼ばれる。


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