今宵、月下の夜に
「承知してます」


俺がそう言うとマスターは黙って紺色の布の包みを俺に投げた。

それを受けとる。

それは細長く、受け取ったときカチャッと金属音のような音がした。


「マスター、これは?」


「開けてみなさい」

そう言われゆっくりと紺色の布の包みを開く。
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