今宵、月下の夜に
導かれた運命
(瑠奈side)
瓦礫を踏みながら咲希さんのことを考えていた。最近明るく振る舞ってるけど元気がない。電話を聞いてしまったと言ってたな。それが原因なのかな…。
愁さん…あなたは一体…。咲希さんは浮気だと言ってたけどそうじゃない気がする。なにかこう、別の目的があるような。そう、例えば私のような。
なんにしても咲希さんには元気になってほしい。私はただ咲希さんが笑ってくれるならそれでよかった。だから愁さんにもそう言った。上手くいけばいいな。
そこまで考えてふと杏那に目を向ける。
瓦礫を踏みながら咲希さんのことを考えていた。最近明るく振る舞ってるけど元気がない。電話を聞いてしまったと言ってたな。それが原因なのかな…。
愁さん…あなたは一体…。咲希さんは浮気だと言ってたけどそうじゃない気がする。なにかこう、別の目的があるような。そう、例えば私のような。
なんにしても咲希さんには元気になってほしい。私はただ咲希さんが笑ってくれるならそれでよかった。だから愁さんにもそう言った。上手くいけばいいな。
そこまで考えてふと杏那に目を向ける。