今宵、月下の夜に
最近では知らない人はいないくらい話題の会社。

次に口を開いたのは杏那。

「そうやって会社は大きくなった。ところが、それと同時に賄賂の要求は日に日に大きくなっていった。このままじゃまずいと判断した社長は今度はあらゆる有名企業の他社を脅し始めた。そして金を巻き上げてその金をその組織につぎ込んた。ところが」


いったん切って私たちをみる。


「そいつらはそれだけでは満足しなくなった。そして社長は考えた。考えて考えて見つけたのよ。そいつらを納得させる方法」


私とルカは真剣に杏那に聞き入る。
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