今宵、月下の夜に
任務を終えて車に乗る。


用意していた先日の任務のデータをマスターに渡す。汐里の家に行ったときに社長のパソコンのファイルからコピーしたものだ。中には脅迫してきた企業のデータが大量に入っている。

これはマスターから裏ルートで情報屋によって警察に届けられる。


それを受け取ってから俺の顔色を窺うマスター。

「浮かない顔だな」

心配した様子で俺をみる。


そんなマスターに軽く笑う。
< 240 / 285 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop