今宵、月下の夜に
俺の任務が終わったら送ってくれる約束だった。

「裏ルートで来て正解だったな」

先程までいたホテルを指して言う彼は人混みをみていた。

たった今まで談話をしていたその空間は俺が出ていった瞬間から事件現場へと変わっていた。


あらかじめ確認していた人気のないルートで出たため気づかれてはいない。
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