今宵、月下の夜に
任務中に出会ったのがあのナイトクイーンだとは今だに信じられなかった。でもあの彼岸花はナイトクイーンのやり方だ。

彼女はきっと、目立ちたくはない性格なのだろう。でも放ってはおけない。だからあの時俺の言葉にも反応してくれたんだ。

淡々と話していた彼女を思い出す。

ナイトクイーン。君はいったい何をみて何を思ってきた?君は今何を考えている?


聞きたいことはたくさんあったはずだった。なのに実際口から出た言葉は当たり障りのない話。

だけどそれでもよかった。話せたことが、会えたことが嬉しい。
< 244 / 285 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop