今宵、月下の夜に
ナイトクイーン
(瑠奈side)


「お疲れー」


ブーツの音を響かせ行きつけのバーに行く。


カウンターに腰を下ろすと見慣れた女性がサングラスを外して私に言った。


「今日も見事だったわ」


頼んだカクテルで乾杯する。


「“さすがナイトクイーンね”」


小声で言う彼女に苦笑した。

< 58 / 285 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop