今宵、月下の夜に
最初は彼女と付き合うか躊躇った。


俺は殺し屋。なんの穢れもない彼女を傷つけてしまうんじゃないかと怖かった。

この手で触れることすら躊躇ったこともあった。


俺はすでに汚れきっている。そんな俺が彼女に触れていいのか。

出会ったばかりの俺はそんなことばかり考えて、たぶん影があったんだと思う。

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