君のココロの向こう側
あのとき伝えられなかった、私の心を。

今、私の全てをかけて。



『……俺は口止めされてるから』

「……そうだよね」

『うん。だから……さっき峰が言った通り、直接聞けばいいよ』



そうだね、と力なく言葉を返す。

うーん、直接となると隆太郎を探すのに時間が必要だなあ……なんて考えていると。



『その様子じゃ居場所知らねえんだろ』

「な、なんでそれ……!」

『俺に聞いてくるくらいだもん。わかるよ』



あはは……。

瑞穂同様、佐伯にも隠し事は出来ないみたいです。



『後でショートメールで隆太郎の店の地図送るから、行ってみれば?』

「えっ……!」

『言いたいんだろ?』



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