君のココロの向こう側
「私も前田のこと、好きよ」
真っ赤であろう顔を隠したくて顔を逸らした。
「……マジ?」
「……うん、マジ」
刹那、体が包み込まれる。
あったかい、大きな君のぬくもり。
「ちゃんと……聞いててな」
「うん」
「俺と、付き合ってください」
愛おしそうに紡がれた言葉に、腕の中で私は何度も頷いた。
私達が付き合うことになったという噂は瞬く間に学年中に広まった。
「なんだよ、お前等両想いだったのかよ!」
「リア充め」
からかい混じりの言葉に2人、顔を見合わせて笑い合った。
それから私達は殆どの時間を共に過ごした。
夏が来て秋が過ぎ、冬が終わって、私達が出会った季節が訪れても。
体育祭、文化祭、修学旅行……何気ない毎日の高校生活全てが、隆太郎で埋め尽くされてた。
真っ赤であろう顔を隠したくて顔を逸らした。
「……マジ?」
「……うん、マジ」
刹那、体が包み込まれる。
あったかい、大きな君のぬくもり。
「ちゃんと……聞いててな」
「うん」
「俺と、付き合ってください」
愛おしそうに紡がれた言葉に、腕の中で私は何度も頷いた。
私達が付き合うことになったという噂は瞬く間に学年中に広まった。
「なんだよ、お前等両想いだったのかよ!」
「リア充め」
からかい混じりの言葉に2人、顔を見合わせて笑い合った。
それから私達は殆どの時間を共に過ごした。
夏が来て秋が過ぎ、冬が終わって、私達が出会った季節が訪れても。
体育祭、文化祭、修学旅行……何気ない毎日の高校生活全てが、隆太郎で埋め尽くされてた。