君のココロの向こう側
ココロ、なな。
出会いから別れを思い返し、思わず目の奥が熱くなった。
それを隠すように席を立つ。
「……峰?」
「ちょ、ちょっとお手洗いに」
逃げるように駆け込んだトイレの鏡には、顔色の悪い私の姿が映っていた。
「……おかしいな、まだ全然呑んでないのに」
洗面台に手をかけて頭を垂れる。
まだこんなにも。
こんなにも私は……
「前に進めてない……っ」
君はもう手の届かないところにいる。
私のいない幸せを掴んだ。
そこに、私の居場所はないのよ。
それを隠すように席を立つ。
「……峰?」
「ちょ、ちょっとお手洗いに」
逃げるように駆け込んだトイレの鏡には、顔色の悪い私の姿が映っていた。
「……おかしいな、まだ全然呑んでないのに」
洗面台に手をかけて頭を垂れる。
まだこんなにも。
こんなにも私は……
「前に進めてない……っ」
君はもう手の届かないところにいる。
私のいない幸せを掴んだ。
そこに、私の居場所はないのよ。