君のココロの向こう側
応援してるからね、ともう一度言うと、電話の向こうで佐伯は笑った。





「覚えてる?あのとき原センが教卓に頭ぶつけたこととか!」

『あ、覚えてる!あれだろ、末廣がプリント落としたときだろ』

「そうそう!みんな大爆笑してたんだよね」

『本人はすっげえ痛がってたけどなあ』



あまりに久々の会話に、どんどん話が広がって。

ついつい、話し込んでしまった。



「はー、もう……笑い過ぎて腹筋痛いよ」

『俺も。明日筋肉痛になってるかもな』

「ぎゃ。明日休みでよかった」



筋肉痛での仕事は流石につらいし……。

なんて考えていると。



< 98 / 127 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop