*・.。*4度目のクリスマス・*:.。.*
「俺、マジで今が一番幸せかも」
「えー、あはは!なにそれ」
わたしもだけど、言うのはなんだか照れくさくって。
やっぱり可愛くないことしか言えなかった。
「奈友と抱き合ってると、なんかこう胸の奥から温もりが溢れて来るっていうか……幸せ過ぎてやべー」
そんな恥ずかしいセリフをサラッと言われて。
「ってことだから、もう1回イイ?」
「……っ!」
……バカ!
でも、嬉しかった。
仁ちゃんに求められることが。
大好きだったから余計に。
仁ちゃんの腕や胸の中は、他のどんな場所よりも居心地が良い。
もう、この人しかいない。
わたしには仁ちゃんだけ居れば十分。