*・.。*4度目のクリスマス・*:.。.*


「俺、マジで今が一番幸せかも」



「えー、あはは!なにそれ」



わたしもだけど、言うのはなんだか照れくさくって。


やっぱり可愛くないことしか言えなかった。



「奈友と抱き合ってると、なんかこう胸の奥から温もりが溢れて来るっていうか……幸せ過ぎてやべー」



そんな恥ずかしいセリフをサラッと言われて。



「ってことだから、もう1回イイ?」



「……っ!」



……バカ!


でも、嬉しかった。


仁ちゃんに求められることが。



大好きだったから余計に。



仁ちゃんの腕や胸の中は、他のどんな場所よりも居心地が良い。



もう、この人しかいない。



わたしには仁ちゃんだけ居れば十分。


< 13 / 46 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop