*・.。*4度目のクリスマス・*:.。.*
「距離も近かったし。なに?あいつに言い寄られたわけ?嬉しそうにしてんじゃねーよ!」
聞いたこともないような低い声。
ヤキモチを妬かれるのは女子の憧れだっていうけど、本気で怒っている姿を見て、憧れの気持ちなんて一切起こらなかった。
ただ、怖くて。
そこまで怒らせてしまった自分自身の不甲斐なさに、悔しくて唇を噛み締めた。
それと同時に悲しくもなった。
なんで?
そこまで怒らなくても……って。