*・.。*4度目のクリスマス・*:.。.*
「ごめん。俺、感情のままに奈友を……」
震える声。
後悔しているのかな。
心なしか、わたしを抱き締める腕も震えている。
「ううん……わたしこそごめん」
だって、仁ちゃんは何も悪くない。
悪いのは、仁ちゃんを怒らせたわたしでしょ?
「いや、俺が勝手に妬いただけで……奈友は悪くないから」
そう言って、優しくわたしの頭を撫でる仁ちゃん。
いつもの仁ちゃんだ。
優しいその手付きに、涙が溢れそうになる。
「奈友のこと狙ってる奴多いし、時々すっげえ不安になる」