*・.。*4度目のクリスマス・*:.。.*
「いつか、他の男の元に行っちまうんじゃないかって」
「え?」
いや、待って。
狙ってる奴が多い?
「ありえないよ。わたし、男友達そんなにいないし」
それもだけど、わたしが仁ちゃんの元から離れるなんてことも絶対にありえない。
だって
こんなにも大好きなんだよ……?
わたし、仁ちゃんしか見えてないもん。
「ウソ付くなよ。楓(かえで)とも仲良いだろ?」
「楓君?それは、仁ちゃんの友達だからでしょ」
「そうだけど、話してるとこ見たらムカつく」
まさか、自分の友達にまで妬いてたの?
拗ねたように言う仁ちゃんが可愛くて。
「あは、可愛い」
思わず、大きな背中に腕をまわしてギュッと抱き付いた。