*・.。*4度目のクリスマス・*:.。.*
*:。. 3度目 .。:*
受験シーズンも終わって、高校を卒業したわたし達。
お互い大学生になって、距離も少し離れちゃったけど関係は変わらなかった。
仁ちゃんが大好きで大好きで仕方なくて、時間を見つけては会って愛を育む日々。
幸せだった。
仁ちゃんと過ごす日々は、毎日キラキラ眩しくて。
他の何にも変えがたいモノがそこにはあった。
何よりもその大きな愛に、心がいつも陽だまりのように暖かかった。
「教習所?仁ちゃん、免許取るの?」
仁ちゃんのオススメだということで、やって来たオシャレなイタリアンのお店。
料理を注文し終えると、仁ちゃんは何やらカバンから教習所のパンフレットを出して、わたしに見せてくれた。
「うん。車があれば、遠出とか出来んじゃん?旅行も行きたいし」
パラパラとパンフレットをめくるわたしに、仁ちゃんは満面の笑みを浮かべる。
「確かにね。車があると便利だよね」