*・.。*4度目のクリスマス・*:.。.*
料理が運ばれて来ると、美味しそうな匂いが鼻先をかすめてお腹が鳴りそうになった。
「美味しそう」
「だろ?マジでうまいから」
「うん!いただきまーす」
クスッ
そう言って満面の笑みを浮かべると、向かい側に座っていた仁ちゃんの笑い声が聞こえて思わず顔を見た。
「な、なに?」
「いや、奈友は昔から変わんないなーって思って」
「ひどい!これでも、ちょっとは女らしくなったんだよ?」
可愛さのカケラもなかったけど、大学生になってからはメイクだってするようになった。
髪も染めたし、ちょっとでも仁ちゃんに可愛く見られたかった。