*・.。*4度目のクリスマス・*:.。.*
「怒ってる?」
昔とは違って、付き合いが長くなればなるほど仁ちゃんのことがわかって来る。
付き合い当初だったら聞けなかったようなことも、今では当たり前のように聞くことが出来た。
それだけ、わたし達の絆が深くなったってことなんだろうな。
「別に」
こう返って来ることも想定済み。
目を合わせようとしないところが、怒っているというか、拗ねている証拠。
「楓君とは何もないよ?」
「けどあいつ、カッコ良いし。高校の頃、一番モテてたし」
「それでも、わたしの中では仁ちゃんが一番だよ?」
大好きだから、この気持ちが全部伝わって欲しいけど、言葉で伝えるって難しい。