*・.。*4度目のクリスマス・*:.。.*
「……っ」
涙が溢れて止まらない。
やっぱり……。
キミは来なかったね。
「ごめん……っなさい。じ、んちゃ、んに会いたく、て……っ」
ここに来れば会えると思った。
だってここは、初めて気持ちが通じ合った場所だから。
仁ちゃんの気持ちを知った日。
1度目のクリスマス。
今日もあの日みたいに、奇跡が起こればいいって思った。
ケジメを付ける為に来たなんて本当はウソ。
そう言い聞かせないと、ボロボロに崩れ落ちそうだったんだ。
「しっかりしろよ!いつまでも、お前がそんなんでどうするんだよ!」
「……っ」
だって……。
ムリ、だよ。
ムリに決まってるじゃん。
しっかりなんて出来ない。
わたしには、仁ちゃんが居なきゃダメなんだ。