*・.。*4度目のクリスマス・*:.。.*
3度目のクリスマス。
迎えに来ると言った仁ちゃんは、いつまで経ってもわたしの前にやって来ることはなかった。
ウキウキしながら、クリスマスツリーの前で待っていたのを思い出す。
大好きだったクリスマスツリー。
わたしと仁ちゃんを繋いでくれた、今日という特別な日。
大好きだったクリスマス。
だけどキミは
わたしを迎えに来る途中
事故に遭って命を落とした。
免許が取れて、親の車を借りることが出来たからって。
車で迎えに行くって。
そう言ってたのに。
いつまで経っても、仁ちゃんが現れることはなかった。
3度目のクリスマス。
わたしが見たのは、変わり果てた姿で静かに眠る仁ちゃんだった。