*・.。*4度目のクリスマス・*:.。.*
目を閉じると浮かんで来る思い出の数々。
その一つ一つが、今でもわたしの宝物。
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3年前。
高校2年のクリスマスの夜。
わたしは、仲の良い男友達とイルミネーションを見に来ていた。
「バーカ、何やってんだよ。奈友(なゆ)は本当にドジだな」
人混みをうまく避けれないわたしに、そう言ってイタズラっぽく笑うキミの姿。
「うー、だって……。みんながわたしにぶつかって来るんだもん」
背が低いせいなのか、みんなにはわたしが見えていないのかも。
さっきから、すごい確率で人に当たられるんだけど。