*・.。*4度目のクリスマス・*:.。.*


だけどさ、でも。


なによー、笑うことないじゃん。


助けてくれたっていいのに。


やっぱりわたし達は、仲の良い友達っていう関係からいつまでも抜け出せないのかな……。



嫌なのにな。


……バカ。



ギュッ



ムーッと唇を尖らせた瞬間、手に何かが触れて。


それは一瞬でわたしの小さな手を包み込んだ。



「え?」



な、なんで……?


手、手が……!


仁(じん)ちゃんの手がっ!



「じ、仁ちゃん……?」



あまりにもビックリして、わたしは隣にいる彼を見上げた。


< 6 / 46 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop