*・.。*4度目のクリスマス・*:.。.*
だけどさ、でも。
なによー、笑うことないじゃん。
助けてくれたっていいのに。
やっぱりわたし達は、仲の良い友達っていう関係からいつまでも抜け出せないのかな……。
嫌なのにな。
……バカ。
ギュッ
ムーッと唇を尖らせた瞬間、手に何かが触れて。
それは一瞬でわたしの小さな手を包み込んだ。
「え?」
な、なんで……?
手、手が……!
仁(じん)ちゃんの手がっ!
「じ、仁ちゃん……?」
あまりにもビックリして、わたしは隣にいる彼を見上げた。