*・.。*4度目のクリスマス・*:.。.*
キリッとした端正な顔立ち。
目鼻立ちがくっきりしていて、爽やかな黒髪が本当に良く似合ってる。
マフラーに顎先をうずめるその姿は、わたしの大好きな仁ちゃんだ。
「迷子になったら困るだろ?」
仁ちゃんはいつものように、わたしの顔を横目にちらりと見てから、照れくさそうにはにかんだ。
爽やかな印象の仁ちゃんが、たまにしか見せないその笑顔。
いつもはもっと涼しく爽やかに笑うのに。
わたしは、仁ちゃんのはにかむ顔がたまらなく好きだった。