*・.。*4度目のクリスマス・*:.。.*
「ま、迷子って……。わたし、子どもじゃないんだけど!」
嬉しいくせに。
仁ちゃんと手を繋いでるっていう事実に、恥ずかしい気持ちの方が勝って可愛くないことしか言い返せない。
あー……。
もっと、素直になれたら。
可愛いコだったら良かったのに。
「ウソだよ。本当は……俺がこうしたかっただけ」
「えっ……!?」
それって……どういう。
「俺」
ーードキン
手を握る力が強まったかと思うと、さっきまでの照れくさそうな仁ちゃんは姿を消していた。