晴れ渡る空に虹〜キセキの途中〜



そしてショッピングモールに着いてから、私たちは洋服を買いに二階に向かった。



「ねぇ、これは〜?」


「かわいいね、それ」



みゆと二人でかわいいワンピースを眺めていると、不意に興味なさそうにケータイばかりを扱うリクの姿が気になった。


カチカチと文字を打ち込みながら画面と睨めっこをしている。


メールかな?


最近遊んでてもケータイ扱ってる姿をよく見る。


だれとそんなにメールをしているんだろう……?



「リクもこんなん着たらいいのに」



そう言いながらみゆがリクの肩に花柄のワンピースを合わせた。


それが、なんとも似合わなくて、私は思わず笑ってしまう。


全然リクっぽくない……!



「……似合ってないでしょ」



リクがそう言うから大きくうなずいた。



「でもリクも女の子っぽい格好しなきゃ、彼氏できないよ〜」


「彼氏とか興味ない」



バッサリ切って捨てたリクにみゆと二人で顔を見合わせた。


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