晴れ渡る空に虹〜キセキの途中〜



リクに恋をして、私の胸は何度も何度も張り裂けそうになって、涙を流しながら夜を過ごした。


痛いだけの恋だと、思った。


辛いだけの恋だと、そう思っていた。


だけど、


こんなにも人を極限まで想えるなんて、私は今まで知らなかったんだよ。


教えてくれてありがとう。


こんなステキなこと、他にないよね。


男の子でも、女の子でも、なにも、関係ない。


人が人を大切に、大好きだと想うキモチは、ただひたすにひた向きで、健気で、尊い。


私は、胸を張ってこう言える。


ーーリクに恋をして、良かった。


まだ、この想いを消すには時間がかかるかもしれないけれど、


それでもいつか親友として、友だちとして、大好きになれるように。


私は、リクのそばにいたい。


< 154 / 187 >

この作品をシェア

pagetop