晴れ渡る空に虹〜キセキの途中〜
ハァと肩を落としてリクの歌に耳をかたむける。
周りを見渡せば、カップル、カップル、カップル。
クリスマスの雰囲気にソワソワしてしまう。
そしてうっとりリクの歌に聴き入っていると。
ーートントン。
優しく叩かれた肩。
はっとして、咄嗟に振り向くと、そこには大好きな彼がいた。
「ごめんね、遅れた」
いつものように、破壊力抜群な笑顔で私の隣に並ぶ。
リクを好きになって3年。
もうムリだと諦めていた時だった。
『付き合ってくれますか?』
彼に、出会った。