晴れ渡る空に虹〜キセキの途中〜
「じゃあね〜」
なっちゃんを送って、七美ちゃんも家の前で降ろした。
そして我が家の駐車場へ向かう車の中。
「ねぇ、咲?」
「ん?なにー?」
「……あんた、あの二人と仲良くするの、やめたら?」
……はあ!?
言われた言葉に思わずミラー越しにお母さんをにらみつける。
「なんで?意味わかんないんだけど」
「なんとなくだけど、仲良くしない方がいいんじゃない?」
「そんなこと言われる筋合いないし!友達くらい自分で選べるっ!」
なんなの、いきなり。
失礼すぎるんじゃない?
でも、ムキになったのは、私のプライドをイヤな感じに刺激されたからだった。
私がまるで、友達見る目がないみたいじゃん……。
なっちゃんはともかく、七美ちゃんのことまで悪く言うなんて。
許せない……。