晴れ渡る空に虹〜キセキの途中〜
第2章
受け入れること
一人で学校へ行き、誰ともたいして会話をすることもなく、敵だらけの部活へ行って、帰宅する。
あまり人と関わらない生活は、思ったよりも窮屈だった。
クラスメイトとも、友だちとも、好きな人ととも、話さない。関わらない。
ずっと、ひとり。
好きだった山田くんもウワサを聞いたのか、話しかけて来なくなった。
……今までは友だちと楽しくはしゃいで過ごしていたから、ひとりだと何をしていいか、わからない。
でもこの状況を生んだのは間違いなく私だ。
しほりちゃんを、悪口で傷つけたから。
でも、だからって、
パスワードを教えることなんて、しなくても……。
私が悪いから、責め立てることはできないけど、そう思う。
そして、あのブログを書いたのは誰?
七美ちゃんなの?
ーー本当に?
そんなこと、七美ちゃんがするとは、思えない。
だって、あんなに仲良しだったのに。
「ねえ、聞いたよ。ホームページのこと。仲良くしてもらわないと困るんだけど」
部活が終わって、帰ろうとしていた私に部長が話しかける。
「……すいません。でもあのブログは私が書いたんじゃないんです……」
「え?どうゆうこと?」
部長とは通学路が途中まで同じだったから、帰りながらすべてを包み隠さずに、言った。