晴れ渡る空に虹〜キセキの途中〜
わこちゃんと遊んでいたらいつの間にか身に覚えのないブログが更新されていたこと。
それを見たなっちゃんと風華ちゃんが怒ってしまったことも、
七美ちゃんが、書いた可能性が、あることも。
しほりちゃんの悪口を私が書いて傷つけたことも、
それを知った吹奏楽部の一年生の過半数以上が私のことを無視してくることも。
クラスメイトも、前とは態度が違うことも、ぜんぶ。
……気づいてたら、泣いてた。
「そっか……。辛いね、それは……」
部長が、私を責めることはなかった。
「しほりちゃんのは咲ちゃんが悪いけど、でもブログは心当たりないんだよね?」
「はい……」
「そっか。七美ちゃんがやったとしたら、本当に最低だね」
部長の言葉に、胸が痛む。