晴れ渡る空に虹〜キセキの途中〜
12月に入って、また一段と冷え込み始めた。
一人で登校した学校。
「ねぇ、聞いてよ!」
「マジで?」
「キャハハハ!」
廊下を歩いていると、いろんな教室からみんなの笑い声が耳に入って来る。
……みんな楽しそうに笑ってる。
キラキラしてて、
毎日が楽しくて仕方ないっていうのが伝わって来る。
どうしてそんなに楽しそうなんだろう。
それは心の底からの笑顔ですか?
私は、どうして笑えてないんだろう。
同じ、中学生なのに。
劣等感に、心の中がモヤモヤしていく。
「お前ブログに林たちの悪口書いたって?やるなぁ〜」
教室に入ると、男子たちにそうからかわれた。
無視して席に着くと、私に向けられたであろうクラスメイトたちの笑い声が聞こえて来た。
……うざったい。
イライラする。
傷つくとか、悲しいを通り越して、怒りだった。
最初はからかわれるたびに傷ついていたけれど。
『私は書いてない!』
誰も私の言うことを信じてくれなくて、悲しかったし、悔しかったけれど。
だけど、もう、諦めた。
反論することも、めんどくさい。
……心は荒れて、常にイライラして、でも発散するところがなくて。
私は、壊れてしまいそうだった。
いじめられているわけでは、ない。
ただ今まで友達だった人たちが私を目の敵にして、関係が壊れ、
ブログのことを信じてるクラスメイトは私の悪いウワサを楽しんでる。