晴れ渡る空に虹〜キセキの途中〜



「事情はだいたいわかったわ。じゃあ私が三人とうまく話をしてみるから」


「はい……」


「それで私も交えて、みんなで話せる場所と時間を設けるから、いい?」


「わかりました……」



上野先生が優しく微笑む。


この人に言って良かったかもしれない。


……これで、解決してくれるかな。


してくれると、いいな。








数日後。



「松中さん……!」


「はい?」



放課後、部活に向かおうとしていた私を後ろから引き止めたのは上野先生だった。



「三人とそれぞれ話してみたんだけど、まずあなたと七美さんと私と三人の時間を作ったわ。まず、七美さんと話してみてくれない?」



いきなり、七美ちゃんとですか……?


そう思ったけど、私は「わかりました」とだけ返事をして上野先生のあとに続いて歩いた。


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