晴れ渡る空に虹〜キセキの途中〜


心配してくれるんだ……。


家族にすら心配されない私なのに。


そう思うとなんだか泣きそうになった。



「土曜日遊べるー?」


「あー……たぶんムリ、かなぁ」


「じゃあ日曜は?」


「土日でおばあちゃんの家行くから行けないや。ごめんね」


「そっかぁ。なら仕方ないね」



シュンと元気をなくしたみゆの表情に、胸がズキズキ痛む。


……もちろんウソだけど。


この前の遊びも急に用事ができたからって断った。


最低最悪だと自分でもそう思う。


遊びに誘われてるのに、適当なウソで誤魔化してて。


しかもバレバレなウソなのに、二人は信じてる。


私のこと。


そんなもともと約束していた遊びを断らなきゃいけない急用なんて早々できるわけないし、


おばあちゃん家に行くなんて、この流れ的にウソだってわかるでしょ。


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