晴れ渡る空に虹〜キセキの途中〜



傷を持った女の子と、

それを一途に癒す太陽のような笑顔を持つ少年。


二人に、私の傷を託して。


たくさんのメッセージを、物語に託して。


囁くだけじゃ足りない。


……そう。


まるでこの果てし無く広い空に叫ぶように。



「空に……叫ぶ……愛……」



きっと、声が枯れるまで叫んでも、ムダのように感じるんだろうなぁ。


こんなに大きい空に想いを叫んでも、届かないことの方が、きっと多い。


もどかしい気持ち。


そんな想いや、願いや、伝言を


飾らない物語で。


今の私の等身大の、メッセージを。



「よしっ」



……2010年9月26日。


私は物語をスタートさせた。



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