人狼~狼達のゲーム~


………………………


「柚乃、起きろ。着いたよ。」
「ぅうん。」

「ほら、置いてくぞ」

「やめて!行かないでー!」

「ハイハイ。行くよ」

「あっ ちょ 待ってー!」



勢いよく馬車を飛び降りる私。

その目の前には……



「何ここ、でっか!」

「あぁー柚乃、声でかい。」



えっ こんな所あったんだ。



「ここが館でございます。この洋館にはいくつもの部屋がございます。お二人様は 菊の間 にお泊まりください。」

「え? 泊まるんですか? 荷物、持ってきてないんですけど…。」

「このゲームは朝と夜、必ずしなくてはならない事がございます。なので泊まっていただくのが1番効率が良いかと。お洋服もこちらで用意しておりますのでご安心を。」

「あ ハイ。」

「てか、お二人様はって二人で一部屋なの?俺はいいんですけど、柚乃が」



あ 確かに。


ってか私はよくありません!

女の子には色々あるんですよ///


「すみません。予定としては、木野様だけだったので。服はかろうじて用意出来たのですが、部屋は用意出来ませんでした。誠に申し訳ございません。」


「だって、柚乃。俺と一緒じゃ嫌?」

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